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アインシュタインも驚く複利の力とは?

アインシュタインも驚いた?

20世紀最大の天才物理学者とも言われるアインシュタインは「数学における最も偉大な発見の1つは、複利の発見である」と言いました。この複利の効果とはいったいどのようなものなのでしょうか?

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耕作

20世紀最大の天才物理学者とも言われるアインシュタインは「数学における最も偉大な発見の1つは、複利の発見である」と言いました。
この複利の効果とはいったいどのようなものなのでしょうか?

複利とは何か

利子のつき方には「単利」と「複利」の2種類があると考えてください。

単利とは、投資した元本に対してのみ利息がつくことをいいます。
例えば100万円を10年、年利5%の単利で運用したとすると、1年後は105万円、2年後は110万円、、、10年後には150万円のお金となります。

つまり単利とは、元金100万円に対して年間5%の利子がつくので、年間5万円ずつの収入が得られるものです。

一方、複利とは、元金のほか利子にもまた利子がつくことをいいます。
例えば、100万円を10年、年利5%の複利で運用したとすると、1年後は105万円、2年後は、105万円×5%の利息がつき110.25万円、3年後は110.25×5%の利息で115.76万円…、10年後には約162.9万円となります。

つまり複利とは、増えた利子も再投資に回すことで、利息がつくスピードを上げることができるものです。

結果、同じ条件でも単利と複利では10年後の収入に約12.9万円の差が発生することとなりました。
これが複利のもつパワーなのです。

複利効果は長期になるほど効果あり

上記の計算では初年度の元金+利息額はどちらも105万円と差が付きませんでしたが、複利の方では利息を再運用に回しているため、期間が経過するごとに収入がどんどん膨らんでいきました。

お気づきかと思いますが、この複利効果は、運用期間が長ければ長いほど効果が大きくなります。

複利で運用した場合の期間別の増減率を見てみましょう。

元金100万円を年利5%で複利運用 (単位:百万円)
利息 元利合計 増加率
1年目 5.000 105.000 105.0%
2年目 5.250 110.250 110.3%
3年目 5.513 115.763 115.8%
4年目 5.788 121.551 121.6%
5年目 6.078 127.628 127.6%
10年目 7.757 162.889 162.9%
15年目 9.900 207.893 207.9%
20年目 12.635 265.330 265.3%
25年目 16.126 338.635 338.6%
30年目 20.581 432.194 432.2%

実際には5%運用先を見つけるのは難しいかもしれませんが、上記の例をみれば、15年で約2倍、20年で約2.6倍、25年で約3.4倍、30年で約4.3倍と後半にかけて急速に資産が増えることとなります。
複利というものがいかにパワフルなものかご理解いただけると思います。

このように、私たちは時間を味方につけることで複利による投資効果を最大限に発揮することができるのです。
「継続は力なり」ですね。

時間を味方につける投資を行おう

ここまでくればご理解いただけたかと思います。複利効果を最大限に享受し、お金を大きく増やすには、投資を早く行えば行うほど有利になるということを。
老後までに時間のある若い世代の人ほど、この複利効果を活かした資産形成を図るチャンスに恵まれているのです。
単なる貯蓄も大切なことではありますが、手元のお金を働かせて増やすという発想をもって、将来に向けた投資を行うことを検討してみてはいかがでしょうか。

なお、時間を味方につける投資手段の1つとして、「ドル・コスト平均法」という定時定額投資の手法があります。
詳しくは別記事で紹介していきますので、そちらも併せてご覧ください。

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