外国PEPsとは？なぜその確認が重要なのか

近年「外国PEPs」という言葉をよく聞くようになりましたが、外国PEPsの意味、そしてなぜその確認が必要なのかを理解しておきましょう。

本記事では、外国PEPsに焦点を当てて、pepsとは何か、また、読み方はどうなのかについても説明していきます。

外国PEPsとはなにか？読み方は？

外国PEPsは、「Politically Exposed Persons」の略語で外国ペップスと読まれています。

ペプスと呼ぶケースもあり、実務上はどちらでも構わないというのが私の見解です。

政治的に公然の地位にある人、または過去にそうであった人やその親族のことを指す言葉です。政府や政治的に重要な職務等に就いている政治家、政府高官、軍の指導者または公共機関の高官といった役職などをイメージしてください。

外国PEPsはいわゆる「権力を持つ人」であるため、そういった人々とのビジネスにはリスクが伴います。いわゆる「ハイリスク」な取引になる可能性が高いのです。

なぜ外国PEPsの確認が重要なのか？

1. マネーロンダリングの防止のため: 外国PEPsは不正なお金の移動や資金洗浄に関与する可能性が高いため、そのような人たちのビジネスを監視することで、マネーロンダリングの防止・抑制に効果があります。
2. 法の遵守のため: 多くの国で、外国PEPsとのビジネスには法的な規制がありますので、取引の相手方がどんな立場かを理解しないと、法的なトラブルに巻き込まれる恐れがあります。
3. 信頼性を維持するため : 先述のとおり、外国PEPsとの取引はハイリスクであるため、ビジネスにおいて取引関係者との信頼を維持するため、外国PEPsとの取引は慎重に行う必要があります。善意の取引相手を不正に巻き込むわけにはいきません。

外国PEPsの確認方法

外国PEPsの確認は以下の観点から慎重に行う必要があります。
新しい顧客と取引を開始する際は、外国Pepsであるかどうかを丁寧に確認しましょう。

1. 調査とデータ収集: 取引相手が外国PEPsかどうかを確認するため、顧客からの申告を受けるほか、公的なデータベースの確認、インターネットによる調査を実施します。
2. リスク評価: 外国PEPsとの取引による様々なリスクを評価します。この評価に基づいて、社内で取引を進めるかどうかを決定します。
3. 法的要件の遵守:相手先の国や地域でにおいて外国PEPsと取引することに法的な問題がないかを踏まえて様々な要件を遵守し、報告や記録を保管する必要があります。

まとめ

外国PEPsの確認は、グローバル化が進んだ近年のビジネスにおいて不可欠なものです。外国PEPsとの取引はハイリスクであるため、丁寧に確認のプロセスを踏むことが重要です。

仮に社内で確認のプロセスが確立されていない場合はマネーロンダリングの防止やビジネス上の信頼性・コンプライアンスの維持のためにも是非検討すべきです。