コラム

こまめにお金を下ろす人はお金持ちになれないのか

こまめにお金を下ろす人はお金持ちになれない?

お金が貯まりにくい人は、ATMで必要な資金だけこまめに下ろす傾向があるといわれています。
必要最低限のお金を下ろすことで、使い過ぎを抑えようという意識があるとも捉えられますが、果たして本当にお金持ちになれないのでしょうか。このような人たちの行動・考え方を考察してみたいと思います。

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耕作

何故お金が減っていくのか

近年はコンビニなどのATMの普及が進み、私たちはいつでもどこでもお金を簡単に下ろすことができます。
あまりに便利すぎて、潜在的にこのようなことを考えていませんか。

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財布のお金が無くなっても、すぐにどこかで下ろせるでしょ

つまり財布のお金が無くなったところで、特に困ることがない環境にいるため、必要最低限のお金を持つ意味を無くしてしまっているのです。
次に、お店などで欲しいものを見つけた時、このようなことを考えてしまいます。

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今持っているお金で足りるから買えるなあ。

このように必要な分だけ持っていたはずのお金が、足りるかどうかという限度額として認識されてしまい、結果的に支出してしまう可能性が高くなるのです。

さらには、こまめにお金を下ろすことで資金管理が複雑になり…

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何にお金を使ったか覚えていないよ!

ということになります。
このような状況であれば、急速にお金が減っていき、貯蓄が難しくなっていくことは明らかです。

また、仮に比較的大きな買い物に対する自制心をもった人であっても、「少額だから」という認識のもと、細かな支払いに抵抗感がなければ、お金がどんどん流出していく可能性があります。

以上のように、①手元のお金が無くなってもすぐに補填できると考えている、②財布にあるお金で買えるか考えてしまう、③何に支出したか覚えていない、という人は資金管理についての改善策を考えていく必要があるといえます。

クレジットカード・電子マネーで資金管理は迷宮入りする

近年はクレジットカードや電子マネー等の決済手段が拡充され、便利なキャッシュレス社会に突入しています。
カード類はポイントが付くのが大きなメリットではありますが、見えないお金を使用することによって資金管理は複雑化することから、お金の流れが不透明となり、結果的な支出増加を招きかねません。
ポイントを貯めることと、無駄な出費を抑えること、どちらが貯蓄に有効であるかは明らかです。これからは現金払いをする不便利さを逆手にとって貯蓄するのも一考ではないでしょうか。

お金の使い方をトレーニングしよう

人はそれぞれ価値観も違えばお金の使い方も違い、その人なりのお金の使い方が身に染み付いています。
お金を貯めるために、これまでの行動様式を改めることは簡単なものではないかもしれません。ですが、あなたが将来を見据え、お金を貯めて幸せな人生を送りたいのであれば、これからのお金の使い方に真剣に向き合っていく必要があります。
そのためにはスポーツと同様、お金の使い方に関するトレーニングが必要です。辛抱強く頑張っていきましょう。