トラノコとは「すべての人を投資家に」をキャッチフレーズに生まれた投資アプリで、登録したクレジットカードやデビットカードで買い物をしたときに、おつりが自動的に分散投資に回される投資アプリです。
40歳代までの利用者が約85%を占め、若年層を中心に人気を集めています。
しかし、お釣りを投資する仕組みであるため、必然的に開始当初は少額からのスタートとなりますが、運用コストを年利で考えると開始当初は非常に高いコストを支払う必要がありそうです。
どうやらメリットとデメリットを踏まえたうえで取り組む必要がありそうです。
トラノコの基本情報
トラノコのお釣り投資の仕組み
トラノコではあらかじめお釣りのパターンを「100円」「500円」「1,000円」3パターンの単位から選択します。
例えば500円を選択していた場合、820円のカード払いをしたとき、1,000円(500円×2)-820円=180円のお釣りが投資に回されます。つまり一回当たりの投資額を500円以内で運用に回すことになります。
最低投資額は5円から1円刻みで投資することが可能で、細かな金額をコツコツと投資に回していくことが可能です。
どのような分散投資が行われるのか
トラノコの投資パターンは、安定性を重視した「小トラ」、バランス重視の「中トラ」、リターン重視の「大トラ」と3つのパターンから選択します。
トラノコの口座開設方法
名前や住所などの基本情報のほか、本人確認書類とマイナンバー情報が必要になります。また、銀行の預金口座から直接自動振替しますので、自身の銀行口座を登録する必要があります(ほぼすべての金融機関に対応しています)。
- 免許証などの本人確認書類(スマホで撮影した画像をアップロード)
- マイナンバーカードや通知書(スマホで撮影した画像をアップロード)
↓アプリダウンロードはこちらからできます↓
【デメリット】少額投資では手数料が割高
トラノコの手数料体系は分かりやすいが…
トラノコでかかる手数料は、月額300円の利用料(当初3か月間は無料)と運用報酬0.3%(年率・税抜き)です。
最近はやりのロボアドバイザー投資などは1%程度の運用報酬がかかることがザラですので、運用報酬だけみれば非常に魅力的です。
しかし、月額料金というのはいただけない。「300円くらいいいでしょ」と思うかもしれませんが、実質的な運用コストについてよく考える必要があります。
50万円未満の投資では1%を上回るコスト
投資額毎に年間の手数料率(運用報酬+月額料金×12ヶ月)を求めてみましょう。
投資額1万円 | 1万円×0.3%+3,600円=3,630円→36.3% |
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5万円 | 5万円×0.3%+3,600円=3,750円→7.5% |
10万円 | 10万円×0.3%+3,600円=3,900円→3.9% |
50万円 | 50万円×0.3%+3,600円=5,100円→1.02% |
100万円 | 100万円×0.3%+3,600円=6,600円→0.66% |
50万円を超えたあたりから、手数料は1%を下回ってきますね。
ところで、お釣りをコツコツ貯めようという人が、いきなり50万円以上の投資を行うでしょうか?
答えはNoですよね。
つまり初期投資の段階では、高利貸しもびっくりするほどの手数料率となってしまいます。
実際には3か月間は月額料金が無料になったり、積立額が毎日のように増えるため、試算したようにはならないかと思いますが、お釣りという細かなお金を投資に回していく中で、少額投資のタイミングでは資金効率が非常に悪いことが伺えます。
【メリット】トラノコを利用に向いている人
初期コストは高いとはいえ、コストを飲み込んでも利用するメリットはあります。
トラノコはこんな人に向いているでしょう。
- 長く利用する意思があり、100万円以上の投資が見込まれる
- 貯蓄ができないので、強制的にお釣りを貯蓄する仕組みを作りたい
100万円以上の投資がすすめば、コスト面で圧倒的な優位性が生まれます。とりあえずではなく、長期的に利用する意思のある方にはうってつけかもしれません。また、月額料金というコストを払ってでも、コツコツ投資を行う習慣や仕組みづくりを作る必要性がある方にもおすすめできるでしょう。
まとめ:おつりで資産をつくるなら自動貯蓄で十分
いかがでしょう。トラノコにはメリット・デメリット双方があることがお分かりいただけたでしょうか。
筆者の立場としては、お釣りで資産づくり(貯金)をするには「finbee」を利用。株式投資は別途ネット証券会社を利用することをおすすめしますが。
あくまでも個人的見解ですので、各自の判断でお取組みください。