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話し方が残念な人
職場での話。
スーツを着こなし、堂々たる立ち振舞いを見せる若手職員たちは、一見すると中堅職員かと見間違えるほどのオーラを放っています。ですが、ひとたびその若手職員たちとミーティングや業務連絡を行えば、やはり彼らはまだまだ若いなあと感じてしまうのです。彼らの話し方のスキルは十分に発達していなかったから。
「人は見た目が9割」とはよく言われますがこれは第一印象の話。人は「見た目」×「話術」で評価されます。
男女問わず、人が人に好意を持つことは、まず見た目で関心を持ち、話をする中で引きこまれていくという一連の流れに沿って起こるのです。
したがって見た目が完璧であっても、その人の話し方が不合格点であれば、単なるお洒落な人で終わってしまうのです。
実にもったいない話だとは思いませんか。
話し方を練習する人はとても少ない
あなたは、美容やファッションと同じくらい、「話す力」を磨いたことはあるでしょうか?
正直なところ、筆者自身はほとんど自身の話し方に関心を持ったことはありません。これについては生まれ持った個性だと考えていたからです。同じように大多数の人が話し方を磨くということを普段意識していません。
しかし、話し方に関心をもち、日々意識することによって、美しい話し方、伝わる話し方、人を惹きつける話し方が身についていき、貴方の総合的な人間力が上がるのです。
努力する甲斐は間違いなくあるといえるでしょう。
以下より、貴方の話し方がレベルアップする5つのヒントを書き記します。
話し方のレベルを上げる5つのヒント
1.良い話し方を真似する
あなたの周りに話し方が上手だと思える人はいないでしょうか。もしいなければ芸能人や著名人でも構いません。あなたの師となる人を見つけましょう。
スポーツにおいて上達を考える際に、プロ選手の動きを参考にすることはよくある話。最終的にはあなたなりのフォームができるのですが、まずは基礎を固めるために真似をすることは重要です。
どんな人の話し方を真似しようかと考えるだけでも、人の話を注意深く聞き、良い話術を見分ける耳が育ちます。そして、この人の真似してみようという意識をもった時、あなたは次の成長のステージに乗ることとなります。
2.場数を踏んでステップアップする
私たちは日頃、家庭や学校、会社など、閉鎖されたコミュニティで活動していることが大半です。
限られた人間関係の中での会話だけでは成長のチャンスは少なくなります。交友関係を広め、人と話す機会を作り出すことで、話す場数が必然と増えていくでしょう。
新しいコミュニティに飛び込むことは非常に勇気がいることですが、自身の殻を破り、挑戦することはかけがえのない財産となります。
3.ベストな声を出す練習をする
余談ですが、筆者が飲み過ぎた日の翌日は声が少し低くなってしまいます。ですが何だか普段よりいい声だと感じており、これがなかなか気に入っているのです。
あなたも、たまに「いい声がでたな」と思うときはありませんか。
それがあなたのベストな声なのです。
普段の話し声というのは、楽をしようと、そのベストな声よりも小さい声になってしまうことが多いです。そのため声を出すトレーニングを重ねれば、安定してベストな声で話すことができるようになります。
おすすめは口を大きく開けて話すことを意識することです。
4.相手に配慮する姿勢をもつ
自分の話は、相手にとって聞きやすいか、伝わりやすいか考えているでしょうか。
まずは相手とって「わかりやすく」なるよう、ゆっくり、大きな声で話すことを心がけましょう。
結局のところ、相手に配慮する気持ちが、話し方の技術となって現れます。
聞き上手は話上手とよく言われます。他人の話に耳を傾けることは、相手をリラックスさせ、気持よく話してもらうことになります。その結果、あなたとの会話は「良い会話」となって相手の記憶に残ります。
5.自分をよく見せようとしない
大勢の前でのスピーチや、好意のある異性を口説きたいときなど、私たちはついつい格好つけた表現を使いたくなります。また、事前に学んできた知識をフルに発揮しようと、話の中に色々と盛り込みすぎて、結果的に何が言いたいのかわからなくなってしまうことがあります。
自分をよく見せようとすればするほど、上手く話せなくなってしまいます。一方、自然体で無理のない話し方をするのほうが案外上手くいったりするものです。もしあなたが、大事な話をしなければならない場面に遭遇したら、リラックスして、丁寧に伝えることを意識して臨んでみるべきでしょう。