銀行Payとは何でしょうか?
銀行PayはGMOペイメントゲートウェイが提供する基盤システム
銀行PayがGMOペイメントゲートウェイが開発・提供するキャッシュレス決済の基盤システムです、このシステムは提携する銀行などに対し提供され、銀行はこのプラットフォームを用いた独自のスマホ決済アプリをリリースしています。
各銀行のアプリで同じプラットフォームを使用することから、それぞれの加盟店で各銀行のアプリによる決済が可能となるため、参加金融機関が増えれば増えるほど、加盟店の輪が広がっていくものと考えられます。
利用銀行は横浜銀行、福岡銀行、ゆうちょ銀行、りそなグループなど9金融機関(2019年2月現在)
2019年2月現在、銀行Payに参加している金融機関は、横浜銀行/福岡銀行/熊本銀行/親和銀行/りそな銀行/埼玉りそな銀行/近畿大阪銀行/ゆうちょ銀行/沖縄銀行/の9行です。
既存のシステムを利用した銀行独自のQRコード決済サービスを展開できますので、今後も参加金融機関が増えるかもしれませんね。
ユーザーが銀行Pay系のアプリを利用するメリットは?
提携銀行口座より即時に口座引き落としができる
銀行Payは、導入している銀行に口座をもっていれば、加盟店での支払い時にスマホアプリから即時に口座引き落としが可能となります。現金を持ち歩かずに銀行口座から直接支払いを行うイメージで買い物や食事を楽しむことができます。
各銀行がそれぞれ加盟店と提携していますが、銀行Payを導入している銀行間でのマルチバンク(相互連携)にも対応しているので、どの加盟店でも銀行や地域を越えた支払いが可能となります。
今後の機能拡張で駅の券売機からお金を下ろせるようになる
銀行Payを提供するGMOペイメントゲートウェイは東京急行電鉄(東急)や参加銀行と共同で、駅券売機から銀行預金の引き出しができるキャッシュアウトサービスの実証実験を進めています。
リリース時期は未定ですが、このサービスによりスマホアプリに表示されるQRコードをかざすだけで、東急線各駅の券売機で現金の引き出しが可能となる見通しです。
口座引き落としのほか、Alipay(アリペイ)決済も使用可能
銀行Payでの支払いはそれぞれの銀行口座からの引き落としですが、Alipay(アリペイ)の支払いにも対応しています。中国人が多く利用するアリペイ決済を導入していますので、加盟店側としてはインバウンドの呼び込みに役立つ可能性があります。
キャッシュアウトサービスに対応予定
キャッシュアウトサービスとは買い物先のレジで自分の預金口座からの現金を引き出すことをいいます。近年はデビットカードを用いたキャッシュアウトサービスが提供されはじめていますが、銀行Payにおいてもこのサービスに対応できるよう検討が進められています。
各銀行がリリースしたスマホ決済アプリはどんなもの?
現在、銀行Payを利用したアプリを提供しているのが横浜銀行の「はまPay」と福岡・熊本・親和銀行による「YOKA!Pay」です。
はまPayについて
はまPayは横浜銀行が提供するスマホ決済アプリです。使い方は他者から出ているQR決済アプリとそこまで変わりません。使い方やレビューが載ったブログリンクを貼りますので是非ご覧ください。
YOKA!Payとは
YOKA!Pay(よかペイ)とは、ふくおかフィナンシャルグループの銀行である福岡銀行、熊本銀行、親和銀行が導入した九州発となるスマホ決済アプリです。
はまPay同様に銀行Payに加入する銀行の加盟店であれば九州以外でも利用することが可能です。またYOKA!Pay独自に400円につき1円のキャッシュバックサービスを提供しています。
今後はゆうちょ銀行より「ゆうちょPay」がリリースされる
参加金融機関に含まれているゆうちょ銀行においても、アプリ「ゆうちょPay」リリースに向けて動いています。現在のところ2019年5月のリリースが予定されています。
預金口座数の多いゆうちょ銀行でのサービスが開始されれば、銀行Payの加盟店やユーザー数が爆発的に拡大する可能性があるかもしれません。
まとめ
銀行Payは提携銀行からの即時口座引き落としのみに対応したシステムであり、いわゆるデビットカードをスマートフォンに写したようなイメージで使用することとなります。
他者のQR決済アプリでは、クレジットカード支払いが可能なものが多く、クレジットカードを経由したポイント集めを行っている人には馴染まないかもしれません。
ですが、現金を持ち歩かずにいつでも銀行口座から直接支払いができるということはとても便利なことです。今後の展開が期待されます。