消費者金融はスピードが命ということで、大手消費者金融では審査時間の早さをCMなどでアピールしていますけど、事業性融資(会社、個人事業主向けの融資)の審査スピードってどうなんでしょうか。
事業者向けの融資といえばやはり銀行ですが、融資審査にあたって膨大な資料を求められたり、審査の時間がものすごくかかったりするものです。
しかしながら近年は、AIの普及により少額のビジネスローンであれば、審査がすぐ完了するケースも増えてきているようです。
最近、アルトアという会社が提供する、スピード感のある面白い事業性融資のスキームを知りましたのでご紹介したいと思います。
アルトア㈱という会社について
アルトアはオリックスと弥生会計が共同で設立した企業であり、弥生会計の子会社となります。
業種は貸金業者であり、弥生会計を利用する法人や個人事業者に対するファイナンスを行っている会社です。
社名:アルトア株式会社
住所:東京都千代田区外神田4-14-1秋葉原UDX
弥生会計ユーザーのみが「アルトアオンライン融資サービス」を利用できる
アルトアは事業者向け融資サービスを行っていますが、オンライン上で申込みから融資までのすべてが完結する仕組みとなっています。
弥生会計で入力されている会計データを連携することにより、データ解析および融資審査が行われるようになっています。
したがって、アルトアは弥生会計(個人事業主の場合「やよいの青色申告」も含む)を使用しているユーザーのみが融資を利用することが可能となります。
なお、融資可能額は50万円~300万円となっています。
弥生会計を使用していない事業者でも、顧問税理士が弥生会計を使用していれば、データをもらって申込みは可能となるようです。
アルトアによる融資のメリットは何か
基本的に、事業者が融資を受けるには決算書や確定申告等の審査書類を準備し提出する必要があったり、融資担当者との面談によるヒアリングを受ける必要があります。
しかしアルトアにおいては、すべてがWEBで完結しますし、審査書類は通常入力している弥生会計のデータを利用して判断してくれるので、「手間がかからない」のが魅力です。
顔認証による本人確認
日本経済新聞に以下のような記事を読んだことがあります。
面白いサービスですね。
人工知能(AI)が審査するオンライン融資を手掛けるアルトア(東京・千代田)はスマートフォンアプリを活用し、自分の顔写真などを撮影して本人確認する仕組みを導入した。書類を郵送する必要がなくなり、初回利用時から最短で即日に融資を受けられるという。
(2019/8/29 日本経済新聞)
運転免許証の写真と自撮りの写真をAIが比べ、本人かどうかを確認するという仕組みです。
従来は本人確認書類を郵送する場合、借入可能となるまで数日間を必要としていたわけですから、こういったサービスの普及によって、多様なニーズに応えられるのではないでしょうか。
サービスの拡大に期待
小規模事業者にとって、資金が突発的に必要となるケースは多々あるかと思います。
いくら銀行と仲良く付き合っていても、即日融資を行ってもらえることはほぼありません。
かといって街の消費者ローンに手を出すのも考えもの。
アルトアのようなオンラインで完結、かつ素早く融資判断を下せるサービスは個人的には重宝されると思います。
他社の会計ソフト利用者でもこのサービスが利用可能となるような検討を行っているとのことですので、今後の展開に期待したいところです。