ヘルスケア

新型コロナウイルスはマスクで防ぐことができるのか? 拡散を防ぐためにしたいこと

新型コロナウイルスが猛威を振るっています。
感染を少しでも防ぐために、マスクの役割、予防策について書き留めます。

新型コロナウイルスはマスクの穴を通り抜けてしまう?

コロナウイルスはマスクの穴を簡単に通り抜けられる大きさ

コロナウイルスはマスクの穴を簡単に通り抜けられる大きさ

上の図をご覧ください。一般的なマスクの穴の大きさはおおよそ5μm(マイクロメートル)となっています。対してスギ花粉は30μm、細菌は1〜2μm、ウイルスは0.1μm程度の大きさです。つまり、細菌やウイルスはマスクの穴を容易に通り抜けることができてしまいます。新型コロナウイルスも例外ではなく、大きさはインフルエンザウイルスと同じくらいの0.1μmであり、マスクの穴の通りぬけに対する抑止力は期待できません。

ウイルス感染に対するマスクの効果は万全ではない

後述しますが、咳やくしゃみによる飛沫感染に対するマスクの効果はありますが、口から発生するウイルスはマスクを普通に通過してしまうので、マスクをしていれば空気感染しないということはありません。たとえマスクをしていても、濃厚接触※をした場合には感染する可能性があります。

※明確な定義はありませんが、濃厚接触とは以下のようなケースです

  • 感染者と同居している、していた人
  • 感染者と2メートルほどの距離で感染予防策なく会話した人
  • 感染者が発した痰や汗などの物質に感染予防策なく触った人
  • 感染予防策なく医療に従事した人

マスクがコロナウイルス拡散を防ぐ役割とは

マスクは飛沫感染予防に効果あり

飛沫とは、くしゃみや咳で飛んでいくしぶきのことをいいます。この飛沫にはウイルスが含まれていますので、もし口や鼻の粘膜に付着した場合、そこから感染してしまいます。
しかしながら飛沫自体は5μmほど(マスクの穴程度)の大きさであり、マスクはある程度の拡散防止に役立つものと考えられます。

もちろん、感染者が目の前で咳やくしゃみをした際に飛んでくる飛沫を吸い込まないためにマスクは有効です。ただし、感染源となる粘膜は口や鼻の他に目もありますし、ウイルスが付着したマスクはすぐに適切に処分しなくてはならないことに留意する必要があります。

マスクで自分の粘膜を触れにくくさせる

ウイルスの感染経路として、感染者からモノ(手すりなど)に移ったウイルスが手に付き、無意識のうちに口や鼻を触ってしまって感染するケースが想定されます。
マスクを装着することによって、自分の手で無意識に口、鼻に触ってしまうのを抑えることができます。

マスクの取り扱いで必ず注意すべきこととは

こまめにマスクを取り替える

マスクの取り扱い方を間違ってしまうと、より感染しやすくなる可能性があります。
使用したマスクにはウイルスが付着しますので、こまめに取り換える必要があります。マスク1枚を長く利用することは、付着したウイルスに触れる機会をたくさん作ることとなりますので、可能な限り1日に何度か交換するほうが良いでしょう。

マスクの外側は触らない、外すときは慎重に行うこと

マスクの外側にはウイルスが付着していますので、絶対に触ってはいけません。マスクを交換したり外したりするときは、慎重にストラップ部分を持って外しましょう。
また、飲食中に外したマスクをテーブルやポケットに入れる人が多いと思いますが、それはマスクに付着したウイルスをテーブルやポケットの中に移しているのと同じことです。
水分補給をするときも同じく、外側を触らないようにしましょう。鼻のあたりから人差し指でずり降ろして水を飲んだりしがちですが、これも考えものです。

新型コロナウイルス感染予防のためにすべきこと

新型コロナウイルスへの感染を防ぐためには、基本的な動作を徹底する必要があります。
当たり前のことかも知れませんが、やるのとやらないのでは大きな違いがあります。

こまめな手洗いを

こまめな手洗いを行いましょう。トイレ後や外出から帰った時だけではなく、洗面所があればこまめに洗うくらいの心がけがよいでしょう。十分な効果を出すために水洗いだけではなく、ハンドソープを使用すること。石鹸類の成分はコロナウイルスを破壊する効果が期待できます。

アルコール消毒も効果的

アルコール消毒は、よく触れるドアノブなどに散布するのも効果的ですし、手洗いができない状況で活躍します。携帯できるアルコール消毒薬も多く市販されていますので、持ち歩くことをおすすめします。ただし、「首からぶら下げるだけ除菌」「置くだけで除菌」といった商品については効果が実証されていないと聞きますので、手に塗りこむタイプの消毒剤がおすすめです。

人混みを避ける

外出しなければ感染のリスクはほぼ無くなります。
しかしながら仕事や家庭事情により人との接点をなくすことは難しいでしょう。可能な限り、人が集まるところ(ショッピングモールなど)へ行くのを控える、飲み会を断る、公共交通機関の利用を減らすなど、自身のライフスタイルに併せて行動を変化させてみるのが良いかと思います。

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