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確定申告のやり方を教えてください! 【会社員のための還付申告】

主に個人事業主が行う確定申告ですが、会社勤めの人で年末調整を行った人でも以下の条件に該当すれば税金が戻ってくる還付申告を行うことができます。

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耕作

  • 医療費が年間10万円を超えた場合。
    (年末調整後の出産で出産費用の自己負担額を含む)
  • 年末調整後に結婚し、扶養家族が増えた場合
  • 住宅ローンを組んだ人(ローン初年度のみ)
  • 寄付やふるさと納税をした人
  • 盗難や災害で損害を受けた人
  • 中途退職により年末調整を行っていない人

などなど

これらの情報は会社が年末調整時を行うときに把握していなかった情報ですので、自分で申告することで控除額を増やし、税金の額を減らす(=これまでに払い過ぎた税金を取り戻す)ことができる可能性があります。確定申告は、1年間で払いすぎた税金を取り戻す最後の機会といえますので、忘れずに申告を行いましょう。

初めてなのででやり方が分からないって人向けに、その方法を解説いたします。思ったよりも簡単かもしれませんよ。

まず源泉徴収票を用意しよう

給与所得者が確定申告で提出する書類は「確定申告書A」というものです。

会社からもらえる源泉徴収票に記載されている内容に沿って記入していきます。
記入欄は多いですが、全て埋める必要はなし。自身に関係のある箇所だけ埋めればOKです。

確定申告の申告方法は主に3つ

確定申告を行う方法は大きく分けて以下の3通りがあります。

1.税務署に直接訪問し提出する

作成した書類を、地域の税務署へ直接持ち込む方法です。
税務署員にチェックしてもらえるので、一番安心感があるかもしれません。
これが最もオーソドックスな方法ですが、申告時期である2月16日から3月15日のあいだ、税務署の窓口は大変混雑することになります。(受領印はもらえませんが、提出箱に入れるだけで提出することもできます。)

2.国税庁ウェブサイト「確定申告書等作成コーナー」で作成し印刷、郵送して提出する

税務署へ行くのが面倒くさい、時間がないという方には、書類を郵送してしまうという手もあります。
税務署員にチェックしてもらえないので、やや玄人向きといえます。

3.同じく「確定申告書等作成コーナー」で作成し、提出も電子で行う

郵送ではなく、インターネット経由で申告書を提出することも可能です。
この方法であればパソコンの前から一歩も動かにず確定申告が可能ですが、インターネットで完結するため、本人認証の手続きがやや煩雑です。
これまでマイナンバーカードと、それを読み取るICカードリーダーが必須でしたが、2019年(2018年分の確定申告)より新しい方法が利用可能となりました。詳しくは後述のとおりです。

インターネットでの申告は従来より敷居が下がった

今までは申告書を電子で提出する場合、マイナンバーカードとそれを読み取るためのカードリーダーを準備する必要がありました。
しかしながら19年(18年分の確定申告)より、一部のAndroid端末をカードリーダー代わりとして、スマートフォンを使用して申告ができるようになりました。
マイナンバーカード対応NFCスマートフォンの一覧はこちら(外部リンク) 。

さらには暫定措置として、対応するスマートフォンを持っていない場合でも電子申告ができるよう、「ID・パスワード方式」という申告が可能となりました。
ただし「ID・パスワード方式」を利用する場合には、一度税務署へ行ってIDとパスワードを発行する手続きが必要となるため、自宅ですべてを完結させることはできませんのでご注意ください。