消費者トラブル

ブラックリストの記録はいつまで残るの?

クレジットカードが作れない?

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新入職員

クレジットカードの申し込みをしたら審査に通りませんでした。学生の時に作ったクレジットカードを延滞していたことが理由でしょうか?

もし当時の延滞が3ヶ月以上であったのならば、異動情報が残っていたのかもしれない。異動情報とはいわゆるブラックリストのことだよ。

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耕作

お金に困った時、カードローンやキャッシングに頼ることとなります。
近年はATMや無人機で簡単かつスピーディーに借りることができ、非常時の際には役立つものといえます。

ただし、気軽に借りられるからといって返済計画も立てないまま借りてしまうのは危険です。
CMでも「ご利用は計画的に」と言っているように、確実かつできるだけ早く返済できるようなプランを持たなければなりません。

もし返済が滞った場合、個人信用情報機関の「ブラックリスト」に仲間入りとなってしまいます。借金の怖さの1つともいえるこのブラックリストに載ってしまった場合、どのようなことになるのでしょうか?

ブラックリストとは


全国銀行協会等が運営するローンやクレジットカード等に関する個人情報登録団体を「個人信用情報機関」といいます。
個人信用情報機関は複数ありますが、それぞれの情報機関同士で以下のような情報を共有しています。

  • 本人特定情報(氏名・住所・生年月日など)
  • 契約・事故情報(契約年月日・貸付金額・残債・延滞の有無、債務整理情報)
  • 身分証の紛失や盗難などの申告があった場合の情報

あなたが借入を行う金融機関やノンバンクはそれぞれ個人信用情報機関に対して、あなたの情報を問い合わせ、貸付先として問題がないかチェックしています。
ここで過去や現在の延滞情報が確認されると、新規でクレジットカードを作ることができなかったり、車や住宅のローンが組めないなどの事態に陥ることとなります。このような延滞などの悪い情報のことを「異動情報」といいますが、これがいわゆる「ブラックリスト」と呼ばれるものです。

なお、延滞の定義は「3ヶ月以上返済が滞ること」といわれていますが、金融機関によって判断が異なる場合があります。3ヶ月延滞しなきゃ大丈夫と思わず、期日までの返済を心がけましょう。

いつブラックリストから消えるのか


個人信用情報機関によってまちまちですが、延滞や任意整理の場合は問題が解消されてから最長5年間は記録が保存されます。なお自己破産をした場合は、最長10年間記録が残ることとなります。

自分の信用情報は開示できる


クレジットカードが作れるかなど不安のある方は、個人信用情報機関に対して、自分の信用情報はどうなっているか開示を求めることができます。

延滞には気をつけよう


クレジットカードのような日常の支払いは、遅れが出ないように気をつけましょう。
特に注意していただきたいのが携帯電話料金の支払いです。延滞により携帯の通信サービスが停止するだけならまだ良いのですが、多くの人が機種代金を分割払いしています。これは割賦販売という一種のローンであるため、延滞が続くとブラックリストに載ってしまう可能性があります。

借金しないことが一番


当然ですが、クレジットカードもキャッシングも利用せず、車は現金で買い、携帯電話は一括で支払うなど、借金をしないのであればブラックリストを気にする必要もありません。

とは言っても、それには限界があります。みんなそうだと思います。
結論としては、金融サービスを使用するにあたっては、お金をコントロールできる無理のない範囲で、計画的な運用を心がけるほかないのでしょう。