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ファンド・オブ・ファンズで運用?
新入職員
先輩は投資信託を選ぶのが面倒なので、ファンド・オブ・ファンズに投資していると言っていました。これって何のことでしょうか?
ファンド・オブ・ファンズとは投資先のファンドが別の複数のファンドに投資しているものを指します。投資先の選択に悩む人はプロに複数の投資先を選定してもらうのも良いかもしれませんね。
耕作
ファンド・オブ・ファンズとそのメリット
ファンド・オブ・ファンズ(Fund of funds)とは投資信託の一種ですが、株式や債券に直接投資するのではなく、他の複数の投資信託に対して投資するものです。よって株式や債券は別の投資信託を通して間接的に保有することとなります。
なぜこのような商品があるのかというと、以下のようなメリットがあるからです。
- 海外ETFなどの個人が購入しにくい(海外株式口座の開設が必要等)商品に対して効率的に投資できる
- 複数のファンドを組み合わせることにより、単独のファンドよりもリスクを抑える効果が見込まれる。
- プロにファンド選択を任せることができる
(参考)代表的なファンド・オブ・ファンズ方式の投資信託はセゾン・バンガード・グローバルバランスファンド
2007年に運用が開始されたセゾン・バンガード・グローバルバランスファンドは、セゾン投信が運用・販売する投資信託です。運用開始以降、多くの投資家が購入しています。
このファンドはファンド・オブ・ファンズ形式の投資信託となっており、世界中に分散投資が可能なインデックス型投資信託です。世界各国の株式投資信託と債券投資信託に約1:1の割合で投資を行なっています。
ファンド・オブ・ファンズのデメリット
最後にデメリットをお伝えします。
ファンド・オブ・ファンズ方式は、投資信託の中に投資信託があることから、「購入手数料」や「運用管理費用」などのコストを二重に負担することになります。したがって手数料が高くなる傾向があります。
そのほか、投資先が細かく細分化されていくため、ファンドの実質的な中身が把握しにくいことが考えられます。投資家が知らぬ間に組み入れファンドやその比率が変化していることもあり、投資実態を把握することが難しく、リスクが想定外に大きくなっている可能性があるため留意が必要です。
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